「シアトル・シーホークス・トレイニング・キャンプ」

8月5日(水曜日)
今日は「シアトル・シーホークス」の夏季練習見学だ。7時半前にホテルを出てキャンプ地に向かう。早過ぎたと思ったら、シアトルの南のレントンの街はファンで溢れ返っていた。8時に長い列に並ぶ。約45分で黄色いスクールバスに乗る。皆、駐車場に車を置いてバスでキャンプに向かうのだ。10時練習開始なのに、2時間前で一杯だ。スタンドと言っても、芝の植わったなだらかなスロープになっているだけ。そこに思い思い座る。120ヤードの芝生のグラウンドが2面、更に縦向きに1面の3面のグラウンドだ。ファンは皆選手のナンバーが入ったジャージを着ている。30分前にパンターが現われ自主的に練習を始めた。流石に素晴らしいキックだ。高く飛んで50ヤード強。全員が集まったのは5分前。全員ヘルメットにショルダーのみ、下は短パン姿だ。10分間隔でグループ毎の練習は目まぐるしく変わる。約100人ほどの選手でQBは赤いジャージを着た3名。勿論お目当てはスターターQBの背番号3番「ラッセル・ウイルソン」だ。彼のサイズは小さい。多分6フィートほどだろう。大型選手の中では小さく見えた。パスも正確だったが、ランも上手い選手だ。黒いジャージがオフェンス、白のジャージがディフェンス・チームだ。その他スタッフが20人ほどいただろうか。勿論ヘッドコーチもいて厳しくチェックしていたのと、ビデオカメラで3か所10mほどの高さから撮影していた。さてQBとレシーバーはパス練習、ディフェンスラインとラインバッカーはディフェンスのフォーメイション、ディフェンスバックはパスに対するカバーの確認をしつこくやっていた。それぞれポジション別の練習が終わるとスクリメージ練習だ。これはボールポジションを色々な状況に設定して実戦形式での練習だが、勿論タックルはなし。やはりスピードが違う。本当にラインもバックスも早い。身体の大きさに関係なく早い。これがプロだと思った。審判もこのミニゲームに参加していた。この約100名が徐々にカットされ、多分最終的には50名ほどが秋の公式戦に臨むのだろう。だから皆必死だった。好きな選手が活躍すると大きな声援が上がっていた。「ナイス」との声も次々と叫ばれていた。練習はまだまだ続いていたが、帰りのバスが混むと思い、1時間半ほどで引き揚げた。その後約2時間掛けて南の「マウント・レニエ」に向かう。周囲は森林ばかりだ。パラダイスという1600m地点で4300mのマウント・レニエを見上げる。成る程山は何本もの氷河に覆われていた。北米大陸最大の氷河らしい。シーホークスのトレイニング・キャンプも寒かったが、ここは更に寒い。晴れて美しい山頂も見えたが、兎に角寒い。半袖の私にはちょっと辛かった。これでシアトルの旅は殆ど終わる。夕方T君の家に呼ばれて奥様の手料理を頂く。ステーキを焼いて頂いた。超特大の椎茸も美味しかった。家の中は和風で飾られていたが、引っ越し直前なので荷物の山の中でかえってご迷惑を掛けてしまった。明日はロスに移動する。T君、奥様本当にお世話様になりました。