第三日目(10月20日、日曜日)

朝、ホテルの目の前の建設現場にリスがいた。全く物怖じしない様子のリスだった。我々が宿泊したホテルはケベックで一番古いホテルだとか。市庁舎の前にある。ケベックは城壁のある街で世界遺産にもなっている。確かにフランス風の街並みが美しい。大聖堂のあるカャ潟bク教会を二つ訪れたが、日曜ということでミサをやっていた。「カャ潟bクのミサ」も初めてだったが、美しい歌声にも感動した。英仏が戦ったのが、カナダで捕れるビーバーの毛皮でそれを巡って植民地争奪戦となったとのことだったが、ビーバーは今も生息しているのだろうか?乱獲の犠牲になったということはないのだろうか?ケベックもセントローレンス川の港町だ。長い冬の間は川も氷つくという。それだけ厳しい冬が半年続くという。一時カナダ連邦から独立する動きもあったという。ケベック州の車のナンバープレートは後ろのみに付いていて、そこには小さな字で「私は忘れない」とフランス語で書かれている。意味は「私はフランスを忘れない」ということだという。それほどこの地方の人は、カナダよりケベックを愛しているということらしい。今日は朝から雨、風が時々強くなり、また晴れたり曇ったりとまるで日本海側の気候のように目まぐるしく変化している。紅葉は盛りを過ぎ、冬を迎える直前のケベックだった。旧市街地の中心部に「シャトー・フロンテナック」というホテルがある。丘の上に高くそびえ立つのだが、このホテルはエリザベス女王始めVIPやセレブが泊まるホテルだ。昼食はこのホテルで摂った。午後からは今度は西に方角を変えて夏は避暑地、冬はスキーリゾートとなる「ローンレンシャン・トレンプラン」という標高1000mほどのところへ向かう。